トリミングサロンで使われるおすすめシャンプー
トリミングサロンで人気のクレンジング剤
トリミングサロンでは、シャンプー前のクレンジングが重要な工程として位置づけられています。プロが愛用するクレンジング剤の特徴を詳しく見てみましょう。
エヌズドライブクレンジングオイル
足先や耳、肛門周り、鼻のシワなど皮脂が多く汚れが落ちにくい部位に効果的です。無香料設計で臭いに敏感な犬にも安心して使用できます。成分にはエチルヘキサン酸セチルやホホバ種子油が含まれており、固形油脂の固着した汚れを溶かし浮かせる作用があります。
プロフェムクレンジングオイル
植物由来のオイルを活用した新開発のクレンジング機能を持つ製品です。特徴的なのは、従来の「皮脂汚れを浮かす・溶かす」機能に加えて洗浄能力も併せ持つことです。お腹の黒いブツブツ角栓やガサガサ脂、スタッドテールなどもすっきり除去できます。
ゾイッククレンジング
コストパフォーマンスに優れた低刺激ノニオンベースのクレンジングです。フレッシュフローラルブーケの香りが特徴で、生分解性に優れ環境にも配慮されています。シャンプー前にしっかりと濡らした後、皮脂が気になる箇所に使用します。
トリミングサロンで評価の高いシャンプーブランド
プロのトリマーが実際に使用し、高い評価を得ているシャンプーブランドをご紹介します。これらの製品は仕上がりの美しさと使いやすさで定評があります。
ゾイック(ZOIC)
トリミングサロンで最も人気の高いブランドの一つです。カシミヤタッチシリーズは特に評価が高く、カチオン化コンディショニング成分やパワーヒアルロン酸、マルチコラーゲンなどの保湿成分を配合しています。SKIMOシリーズではピュアクレンジングやエモリエントマスクなど、用途に応じた豊富なラインナップを展開しています。
プロフェム
全成分表示や弱酸性へのこだわり、ノンオイル処方による泡切れの良さが特徴です。プロテインプラスシャンプーやアルトリームシャンプーなど、犬種や毛質に応じた専門的な製品を展開しています。特にプードルなどの毛が軟らかくコシがない犬種に適したブリスルシャンプーは高い評価を得ています。
バイオガンス(BIOGANCE)
フランス発のブランドで、最も豊富なタイプを展開していることが特徴です。プロテインプラスシャンプーやアップルボリュームコンディショナーなど、香りの良さでも定評があります。ティーツリー・ユーカリ・ラベンダーといった植物成分と海藻保湿成分を配合し、自然で爽やかな香りが人気です。
A.P.D.C.
ティーツリーシャンプーで知られるブランドで、植物由来成分を重視した製品作りが特徴です。ティーツリーコンディショナーとの組み合わせで、健康的な毛艶と清潔感を実現します。
トリミングサロンのシャンプー選びのポイント
トリミングサロンでプロが実践しているシャンプー選びの基準を理解することで、愛犬に最適な製品を見つけることができます。
犬種と毛質に応じた選択
- プードル系:毛が軟らかくコシがない犬種にはプロフェムのブリスルシャンプーやアルトリームシャンプーが効果的です
- テリア系:INOのテリア・シークレットなど、テリア専用に開発された製品が最適です
- 敏感肌:made of Organics for Dogのオーガニックシャンプー フォーセンシティブ アンド ドライが推奨されます
成分による分類
プロが重視する成分のポイントは以下の通りです。
- 保湿成分:ヒアルロン酸、コラーゲン、セラミド、プラセンタなどが配合された製品
- 植物由来成分:ティーツリー、ラベンダー、ユーカリなどの天然植物エキス
- 洗浄成分:低刺激なアニオン系やノニオン系の界面活性剤を使用した製品
香りと安全性の考慮
トリミングサロンでは、合成香料不使用でオーガニックアロマを使用した製品が好まれます。特にハーブの香りがしっかりとするものの、化学的な香料を避けた製品選びが重要です。
トリミングサロンのシャンプー後のアフターケア
プロのトリマーが実践するシャンプー後のアフターケアは、美しい仕上がりを長持ちさせる重要な工程です。
トリートメント・コンディショナーの活用
シャンプー後にはトリートメントやコンディショナーの使用が不可欠です。ゾイックのトリートメントには、オイルコート成分やCMC類似成分、メドウラクトンなどの補修・柔軟成分が配合されています。アルガンオイルやシアバターなどの天然成分により、紫外線からの保護効果も期待できます。
乾燥方法の工夫
トリミングサロンでは、シャンプーマシンを活用して時間を短縮し、大型犬でも負担を軽減しています。皮膚への刺激や負担を軽減するため、適切な温度設定と乾燥時間の管理が重要です。
定期的なメンテナンス
プロが推奨する洗浄頻度は犬の生活環境や皮膚の状態によって異なりますが、一般的には2-4週間に1回程度が目安です。スキンケアに特化したサロンでは、デリケートな肌でも安心できる頻度での施術を提案しています。
トリミングサロンでの季節別シャンプー選び
プロのトリマーは季節に応じてシャンプーの種類や配合成分を変更し、年間を通じて最適なケアを提供しています。
春夏のシャンプー選び
暖かい季節には皮脂分泌が活発になるため、洗浄力の高いクレンジング剤との組み合わせが効果的です。A.P.D.C.のティーツリーシャンプーのように、抗菌・抗炎症作用のある植物成分を配合した製品が特に人気です。ハーブが香る製品は夏場のさっぱり感を演出し、愛犬の快適性を向上させます。
秋冬のシャンプー選び
乾燥する季節には保湿成分を重視した製品選びが重要です。Aliel&C(アリールアンドシー)のように、プラセンタ・セラミド・シルクなどの高級保湿成分を配合したシャンプーが効果的です。化粧品品質の原料を使用し、犬の体だけでなく飼い主の手にも優しい処方が特徴です。
梅雨対策
湿度の高い季節には、泡切れが良く乾燥しやすいノンオイル処方の製品が重宝されます。プロフェムシリーズのような弱酸性でバリア機能を高める製品により、湿気による皮膚トラブルを予防できます。
アレルギー対応
季節の変わり目にアレルギー症状が出やすい犬には、ケルコ ナチュラル&オーガニックシャンプーのような、化学合成保存料・香料・着色料不使用の製品が推奨されます。自然流シリーズも同様に、ハーブや植物エキスのみを使用した安心設計となっています。
プロのトリマーは犬の個体差や体調変化を見極めながら、季節に応じた最適なシャンプー選びを行っています。家庭でのケアでも、これらのプロの視点を参考にすることで、愛犬の健康と美しさを年間を通じて維持することができるでしょう。