ロイヤルカナン 韓国/安全性
ロイヤルカナンの安全性
現在、日本に輸入されているロイヤルカナン製品は、フランス、オーストラリア、カナダなどで製造されたものです。韓国で製造されたロイヤルカナンは安全なのでしょうか?
ロイヤルカナンは、ペット先進国と言われるヨーロッパ(フランス)の基準で製造されています。フランスでは、ペットフードの安全基準について詳細に法律が制定されています。そんな厳しいヨーロッパ基準で製造されたロイヤルカナンだからこそ、今まで愛用してきたというユーザーも少なくありません。
結論から言うと、韓国工場で製造された製品も、全世界共通のロイヤルカナンの品質基準、安全基準に基づいて製造されています。
具体的には、韓国工場含むロイヤルカナンの全製造工場で食品安全マネジメントシステムの国際規格「ISO22000」と品質マネジメントシステムの国際規格「ISO9001」の認証を取得。
ISO22000は、人間向けの食品安全管理認証で、食品の安全な提供に関するリスクの低減を目的としています。利害関係のない第三者の認証機関が、「この工場は基準に沿って製造していますよ」とお墨付きを与えているんですね。
関連)概要 | ISO 22000(食品安全) | ISO認証 | 日本品質保証機構(JQA)
ISO9001は、一貫した製品・サービスを提供し、顧客満足を向上させるためのマネジメントシステム規格。全世界で170カ国以上、100万以上の組織が利用している、最も普及しているマネジメント規格です。
関連)概要 | ISO 9001(品質) | ISO認証 | 日本品質保証機構(JQA)
ロイヤルカナン韓国工場では、フランス本社で経験を積んだスタッフたちが指揮を取っています。最新の設備と、世界共通の品質の製品を提供しています。
韓国産はフランス産と全く同じレベルの品質管理をしていることに加えて、韓国工場ならではの最新設備によって、さらに安全性が高まっていると言えるでしょう。
ロイヤルカナン 韓国は危険?
「ロイヤルカナンが韓国で生産されるようになる」ということが、今までと品質が変わってしまうのでは?と不安を感じるという口コミがありました。
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▶【ロイヤルカナンの口コミ】
韓国産のイメージとして「安かろう悪かろう」というイメージがあるんですよね。「フランス産と同じ品質管理をしているので大丈夫だ」と言われても、感情的には「とにかく韓国産なんてイヤ!」という雰囲気が感じられます。
着いた品物は韓国産でした。
【楽天市場】
正直嫌です。
他のショップは韓国産になったことを記載しているのに、未記載でフランスから韓国産へ変更されてて、
内容変わらないからって、原産国大事だと思います。何かあった時怖いですし、フランス産が欲しいですね。なんとかしてフランス産入手出来ないでしょうか。
ロイヤルカナンの「満腹感サポート」のスペシャルはフランスで製造だったものが、今後は韓国製造のものになっていくようですね。
今までは、サポートスペシャルの方を与えていたんですが、子犬用ということがわかり今回から、数か月前に切り替えました。
【楽天市場】
スペシャルはフランスで製造、普通のサポートタイプは韓国製造ということでした。
ただ、現在は全て韓国製造のものしか売られていないようです。
それにともなって、パッケージも変わったのかな。
原産国が変わって、不信感があるのでフードを変えるというレビュー。
我が家の犬が、気管虚脱になってしまい、病院の先生のご指導で、少し体重を減らすために、こちらを使用しておりました。
しかし今回お知らせが付いており、拝見しましたところ、原産国が秋から【フランス→韓国】に変わるそうです。
残念ながら、信頼性に不信感しかなくなってしまうので、フードを変えようと思います。
気にされる方は、よくよく注意して、これからはご購入されることを、オススメ致します。
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こちらも「原産国が韓国になるから買わない」というレビュー。
原産国が韓国になるようなので、もー買う事は
Amazon
ありません! 個人的な考えですが 残念です!
12年も 食べさせてもらいましたが……
韓国製造版が出回ったと思われる、2018年~2019年にかけて「今までと違う」という口コミがありました。
こちらは、色が浅くなって犬の体重も増えたというレビュー。
うちの犬たちは食欲旺盛で肥満予防に処方されています。一日量を2回に分けて与えていたところ、この品からは3回に分け与えますが早くお腹がすくようで、なかなか満足してくれません。公式サイトでは成分の変更もなく安全とのことですが、色も浅くなり、犬の体重も増え大きくなりましたし、何か変わった感じがします。韓国製になったこともあり、次はフランス製の満腹スペシャルに変えてみようと思っています。
【楽天市場】
匂いや見た目が変わったというレビュー。そして全く食べなくなったというレビュー。
韓国産になってから、匂いや見た目の色が変わりました。味も変わったらしく、うちの子は全く食べなくなりました!残念です。
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原産国切り替わりの時期に購入して、以前のものと比べたら色が薄くなっているというレビュー。
前回と同じショップで同じものを買ったのですが、比べてみると違う。
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粒の色が明らかに薄くなっている。段ボールみたいな色。臭いもきつめ。
原産国が原産国だけに、非常に不安。
食べさせても大丈夫なのだろうか?
ほかに食餌療法用のご飯がないので、これにしてましたが、なんか怖いです。
色と袋を開けたときの臭いが違っていたというレビュー。
梱包状態は良かったです。ただ、袋を開けた時の臭いが、今まで使っていたものと違っていました。香ばしい香りがして、美味しそうだったのに、今回は、色もやや灰色がかって、臭いも香ばしさがなく、少し心配でした。
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中には、実際に「危険性についての情報源を探したけど見つからなかった」という冷静な意見もあります。
ロイヤルカナンが韓国製造になったことについて ロイヤルカナンの製造工場が韓国になったということで、ロイカナを買うのをやめる!最悪!という人をたまに見かけます。
こういう方たちは単に韓国が嫌いだからとか、韓国に対するイメージでそう言っているのですか?
ロイヤルカナンが韓国製造になったことについて – ロイヤルカナンの製造工場が韓… – Yahoo!知恵袋
それとも実際に韓国のペットフードの製造現場というのは信用ならないものなのですか?
いろいろ調べてみたのですが、韓国製造による危険性についてのソースなどは見つけることが出来ませんでした。
ロイヤルカナン自体が韓国企業になったわけではないですし…
ロイヤルカナンの満腹サポートは韓国製造、しかし品質管理はフランスと同レベルで安全面では問題ないとされています。「それでも韓国産はイヤ!」という場合は、別の製品を買うなどの選択肢が選べる点が重要ではないでしょうか。
原産国表示は、ロイヤルカナン満腹サポートの場合だと、フードの袋の側面に「原産国:韓国」として記載されています。小さくて見にくいんですよね…。
切り替わり当時なら、まだ「フランス産のロイヤルカナン満腹感サポート」の在庫もあったのかも知れませんが、現在となってはフランス産を探すのは困難でしょう。
どうしても韓国製がイヤ!という場合は、別のメーカーのダイエット系ドッグフードを代替品として探すほうが良いかも知れません。
ロイヤルカナン 韓国/韓国製
ロイヤルカナンの韓国製
ロイヤルカナン公式ページの「ニュース」にて、原産国が変更された場合は報告されるようになっています。
ただ、原産国変更と同時に、原材料が変更になると「韓国製になってから色や匂いが変わった」「韓国製になって食べなくなった」という意見が出てきそうですね。
このたび、ロイヤルカナン韓国工場にて、ロイヤルカナン ベテリナリーダイエット 犬猫用食事療法食下記6製品の製造を開始することになりました。つきましては、これら対象製品の原産国が以下の通り変更になりますのでご案内申し上げます。
なお、この機会に、下記の通り、対象製品に使用される原材料、並びに成分値、給与表について一部マイナー変更がございますが、製品コンセプトに変更はありませんので、これまで通り安心してお使いいただけます。
犬用食事療法食 ドライ ユリナリーS/O 小型犬用S: 1,3,8kg (原材料の追加: 小麦粉、ダック)
犬用食事療法食 ドライ ユリナリーS/O: 1, 3, 8kg (原材料の追加: 小麦粉、ダック)
犬用食事療法食 ドライ ユリナリーS/O ライト: 1, 3, 8kg (原材料の追加: 小麦粉、ダック)
犬用食事療法食 ドライ 消化器サポート 高繊維: 1, 3, 8kg (原材料の追加: ダック)
犬用食事療法食 ドライ 肝臓サポート: 1, 3, 8kg (原材料の追加: 小麦粉)
韓国製ロイヤルカナンは、製造を韓国拠点で行っているだけではなく、原料も韓国で調達しています。公式サイトには明記されていないのですが、ロイヤルカナン 韓国支店のルイク・マト代表がインタビューで答えていました。
――地域経済にどの程度役立つだろうか。
「直接雇用人員は70人余りだが間接効果ははるかに大きい。原料も韓国で調達し、アジア各地の顧客が工場を直接見るために金堤を数えきれないほど訪問するだろう」
ロイヤルカナン「韓国はペットフード工場の最適地」 | Joongang Ilbo | 中央日報
工場が韓国にあるだけでなく、原材料も韓国産となると微妙…という声もありました。たしかに、韓国産食品には大腸菌が混入していて日本の検疫所の検査で食品衛生法違反となった例があるなど、信用できない面があるんですよね。
韓国では食の安全を脅かすニュースが続いている。2017年8月、韓国の養鶏場の卵から、世界的に使用が禁止されている危険な殺虫剤成分が検出され、韓国内外に衝撃を与えた。2018年9月には、チョコレートケーキからサルモネラ菌が検出され2000人以上に食中毒の疑いがあると発表され、同年11月には、アイスクリームから鉄の塊が出て騒動となった。
韓国からの輸入食品の違反事例 大腸菌検出が目立つ理由|NEWSポストセブン
大腸菌混入の原因は、トイレ後の手洗いや工場の掃除が不徹底なまま作業員が機械に触れてしまうことなのだとか。
韓国はペットフードの安全基準が法律で決められていません。日本に輸入する場合は、日本の法律が適用されますが、日本への輸入時の検査も人間用の食品基準よりはゆるいという点も気になります。
ロイヤルカナンの満腹感サポートなどの療法食では、特に安全が求められますから、「品質管理を徹底しています」と言われても、信用できない…という飼い主さんも少なくありません。
2018年以降には、フードの袋に以下のような「原産国変更のお知らせ」が貼られていました。原産国が変わることに関心がある人が多かったということですね。
2021年現在、上記のURL「https://www.royalcanin.co.jp/2018-new-factory」は、すでに削除されていました。
ロイヤルカナン 韓国はいつから?
2018年~2019年上半期までは、ロイヤルカナンドッグフード満腹感サポート ドライ 1kg, 3kg, 8kgが、韓国での製造と発表がありました。
公式サイトの2021年9月21日のお知らせによると、2021年11月から、順次以下のドッグフードが韓国製に切り替わるとのことです。
ロイヤルカナン韓国工場にて、日本市場向けに、ロイヤルカナン サイズ ヘルス ニュートリション、ブリード ヘルス ニュートリション、フィーライン ヘルス ニュートリションの一部製品の製造を開始することになりました。つきましては、対象製品の原産国が変更となります。
お知らせ【ロイヤルカナン公式通販】
- ブリードヘルスニュートリション
- マルチーズ 成犬~高齢犬用
- プードル 成犬用
- シーズー 成犬~高齢犬用
- サイズヘルスニュートリション
- エクストラ スモール アダルト
- エクストラ スモール アダルト 8+
- エクストラ スモール エイジング 12+
- ミニ アダルト
- ミニ アダルト 8+
- ミニ インドア アダルト
- ミニ インドア シニア
- ミディアム アダルト
- ミディアム アダルト 7+
- マキシ アダルト
- マキシ アダルト 5+
- マキシ エイジング 8+
- マキシ エイジング 8+
- フィーラインヘルスニュートリション
- フィット
- プロサイズヘルスニュートリション
- プロエクストラスモールアダルト
- プロミニインドアアダルト
- プロミニアダルト
- プロミディアムアダルト
- プロマキシアダルト
- ブリードヘルスニュートリション
- プロシーズー成犬~高齢犬用
- プロプードル成犬用
- プロフィーラインヘルスニュートリション
- プロフィット
関連)Change-in-country-of-origin_20210921-1.pdf
ロイヤルカナン 韓国/韓国工場
ロイヤルカナンの韓国工場
2018年に韓国 金提(キムジェ)市のロイヤルカナン金提工場が稼働を開始しました。アジア太平洋地域を主力供給先とする初めての拠点です。
韓国工場を開設した目的としては、ロイヤルカナンのブランド力の「品質」を保ちながら、アジア太平洋地域に向けて製品を安定的に供給したいということのようです。
名称 | ロイヤルカナン韓国工場 |
所在地 | 全羅北道金堤市白山面地平線産団2キル72 |
敷地面積 | 100,000平方メートル |
建物面積 | 24,000平方メートル |
投資額 | 59百万ユーロ(76億円) |
従業員数 | 60人(2018年) |
稼働開始時期 | 2018年9月 |
ロイヤルカナン韓国工場は、省エネと環境に配慮したグリーンビル認証「LEED ゴールド」を取得しています。(LEED=Leadership in Energy and Environmental Design。米国グリーンビルディング協会の建物と敷地利用に関する環境性能評価。150カ国以上で採用)
一部で「日本に近いところに工場が出来て安くなると思ったら、値上げか…」というコメントもありました。(※2020年10月1日から、全製品が約6%値上げになりました)
ロイヤルカナン値上げするの…😇既に高いのに…韓国に工場造ったからてっきり安くなるんかと期待してた笑
— 食パンの耳 (@0320_0513) August 16, 2020
ロイヤルカナンの工場(韓国)
ロイヤルカナンの韓国工場は、最新の原材料クリーニング設備(クリーニングタワー)を備えており、原材料から確実に異物を除去します。原材料の粒子を超微細にする最新技術で、嗜好性と消化率もアップしています。
原材料クリーニング設備の詳細は公開されていませんが、一般には原材料を振動ふるいにかけて選別したり、強力な磁石で金属片などを除去したり、空気流と振動で原材料の比重を選別したり、髪の毛やチリなどを吹き飛ばす機械などが一般的です。人間が目視して異物を発見・除去する場合もあります。
別製品の混入を防ぐため、ベルトやチェーンコンベアを使わないパッキングシステムを採用するなど、最新の技術を導入しています。
ベルトコンベア方式だと、他製品の原材料の一部がベルトに付着したりするケースがあるんですね。また、ベルトコンベア自体が劣化して、ベルトのカケラが異物として混入するケースもあり、「ベルトコンベアレス」の方式にすることで、これらのリスクを防げるのだそうです。
衛生管理について、単に「気をつけて製造します」というのではなく、具体的に機械を導入して取り組んでいるということですね。
また、ロイヤルカナン韓国工場は、ガラス張りで実際の製造工程を見学できる回廊を設置しています。ロイヤルカナンの利用者が、安心して製品を使用してもらうために製造工程が見えるようになっているんですね。
ロイヤルカナンの韓国まとめ
- 2018年以降、ロイヤルカナンの一部製品は韓国工場で製造される
- 韓国製となるロイヤルカナン製品は、公式サイトで「原産国変更」として告知される
- 韓国工場で製造された製品は、フランスと同じ品質管理を行っており、製造状況を工場見学できるよう公開されている
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