トリマー ドライヤーおすすめ選び方
トリマー用ドライヤーの種類と特徴
プロのトリミングサロンで使用されるドライヤーには、大きく分けて3つのタイプがあります。それぞれの特徴を理解することで、用途に応じた適切な選択が可能になります。
ハンドドライヤーは、一般家庭でも使われるタイプで、小型犬の仕上げや細かい部分の乾燥に向いています。軽量で取り回しが良く、デリケートな耳や目の周りなど、繊細な作業が必要な箇所での使用に最適です。
スタンドドライヤーは固定型で、両手を自由に使えるため中型犬以上のドライングに便利です。三ッ谷電機のペティオン スリム(PSM-1100)のような製品では、高さ調整・角度調整が可能で、床面からの高さは最大495mm、角度は左右に270度ほど動かして調整できます。
ホースドライヤー(ブロアー)は強い風量で素早く乾燥させることができるため、毛量の多い犬種に適しています。メトロエアフォースドライヤーのように、熱を使用せずにハイボリュームのエアーを放出するタイプもあり、肌や毛を痛めずに乾かせるためプロの方でも愛用されています。
トリマープロ愛用おすすめドライヤー
プロのトリマーが実際に使用している高性能ドライヤーをご紹介します。これらの製品は、性能、使いやすさ、耐久性などを考慮してプロが選んだものです。
LOUVREDO(ルーヴルドー)LJ-365P1は、プロのトリマーさんやブリーダーさんの悩みを解消し、要望を叶えるために3年の歳月をかけて開発された万能ドライヤーです。シャンプー後水を吹き飛ばす強い風ブロアー機能、被毛を乾かす乾燥機能、毛をキレイに整えるブロー機能、復元ドライヤーだからできるリラックス機能の4つの機能を1台に搭載しています。
パナソニック「ナノケア」EH-NA0Jは、高浸透ナノイー技術で毛にうるおいを与え、スマートセンシング機能で過度な熱を抑制します。最大毎分1.6立方メートルの大風量で速乾性に優れ、3種類のノズル付属で様々なスタイリングに対応できます。
イツワ商事 DUZ プレミアム ハンズフリードライヤーは、18℃・35℃・70℃の3段階温度調節と、風速25~50m/sまでの無段階風量調整が可能です。3種類のアタッチメント付属で、フレキシブルホースで細部まで乾かせるため、強力な風量と細かい調整が可能なプロのトリマーに人気の機種です。
Alizee ハンズフリー ドライヤーは、静音性が高く、ドライヤーの大きな音を怖がりやすいワンちゃんにもおすすめです。風量は3段階・温度は4段階まで調節でき、テーブルや床に置いて使用できるスタンドと、壁掛けで使用できるスタンドも付属しています。
プロ仕様ペットドライヤーの詳細仕様について – 三ッ谷電機公式サイト
トリマードライヤー選び方のポイント
トリマー用ドライヤーを選ぶ際には、いくつかの重要なポイントがあります。これらを押さえることで、プロの現場でも通用する適切な機材選択が可能になります。
温度調整機能の重要性について、三ッ谷電機のペティオン スリムでは、弱の場合は約40~47°C、中の場合は約45~52°C、強の場合は約45~55°Cと三段階の温度調整が可能です。犬の皮膚は人間よりもデリケートで、過度な熱により火傷や皮膚トラブルを引き起こす可能性があるため、適切な温度コントロールは必須です。
風量調整の多様性も重要な要素です。デリケートな部位には弱い風量で、毛量の多い部分には強い風量でと、部位に応じて調整できることが求められます。メトロエアフォースドライヤーのように風速自体も2段階切り替えができるタイプは、ペットによってさまざまな対応が可能になります。
マイナスイオン機能を搭載したドライヤーも注目すべき特徴です。三ッ谷電機のペティオン スリムでは、1ccあたり300万個のマイナスイオンが発生し、傷んだ毛や毛玉のできやすい毛に艶と潤いを与えてくれます。これにより、単に乾燥させるだけでなく、毛質の改善も期待できます。
静音性も見逃せない要素です。Alizee ハンズフリー ドライヤーの口コミでは「音が静かで両手が使えるので、あれだけ大暴れしてた犬達も、このドライヤーに変えた時からドライヤー時寝るようになりました」という声があります。犬のストレス軽減は、作業効率の向上にも直結します。
トリマードライヤー温度と風量設定テクニック
プロのトリマーが実践している温度と風量の設定テクニックをご紹介します。これらの技術を習得することで、犬の健康を守りながら効率的なドライングが実現できます。
部位別温度設定の基本原則として、耳や目の周りなどのデリケートな部位では低温設定(40℃以下)を使用し、胴体や脚などの比較的丈夫な部位では中温設定(45-50℃)を使用するのが一般的です。冷風機能がある場合は、仕上げ時に使用することで毛のキューティクルを引き締め、艶のある仕上がりを実現できます。
犬種による風量調整法では、チワワやヨークシャテリアなどの小型犬では弱~中程度の風量を使用し、ゴールデンレトリバーやシベリアンハスキーなどの大型犬では強風量を基本とします。特に、ダブルコートの犬種では、アンダーコートをしっかり乾燥させるために十分な風量が必要です。
季節による設定変更も重要な考慮事項です。夏場は犬の体温上昇を防ぐため、より低い温度設定や冷風の併用を行います。冬場は適度な温風で体を温めながら乾燥させることで、犬の体調管理にも配慮できます。
ドライング時間の最適化について、Deepawman ペットドライヤーの口コミでは「乾くのが速く、使わない時はくつろいでいる」という声があり、適切な設定により時間短縮と犬のストレス軽減の両立が可能です。一般的に、適切な温度と風量設定により、従来の半分から3分の1の時間でドライングを完了できるとされています。
トリマードライヤーメンテナンスと長寿命化の秘訣
プロ仕様のドライヤーを長期間安定して使用するためには、適切なメンテナンスが不可欠です。特にトリミングサロンでは毎日の使用により機材への負荷が大きいため、予防的なメンテナンスが重要になります。
フィルター清掃の重要性について、犬の毛やほこりがフィルターに蓄積すると、風量の低下や過熱の原因となります。業務用ドライヤーでは、週に2-3回のフィルター清掃が推奨されており、特に長毛種を多く扱うサロンでは毎日の点検が必要です。
ホースとアタッチメントの管理では、メトロエアフォースドライヤーのようにホース先端に着けられるパーツが3種類揃っているタイプでは、各アタッチメントの清掃と適切な保管が機能維持に重要です。使用後は毛詰まりがないか確認し、必要に応じて専用ブラシで清掃します。
電源コードとプラグの点検も見逃せません。業務用では長時間の使用により電源コードに負荷がかかりやすく、定期的な点検により事故を未然に防げます。特に、コードの曲がり部分や接続部分に損傷がないか月1回は確認することを推奨します。
モーター部分の保護として、連続使用時間の制限を守ることが重要です。三ッ谷電機のペティオン スリムでは「連続使用は15分程度を目安にしてください」という注意書きがあり、適切な休息時間を設けることでモーターの寿命を延ばせます。
保管環境の最適化では、湿度の高い場所を避け、通気性の良い場所での保管が推奨されます。特に、トリミング後の湿気の多い環境では、ドライヤー本体の完全乾燥を確認してから保管することで、内部パーツの腐食を防げます。