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突然死犬の原因と予防法を徹底解説

突然死犬の主要原因と症状

犬の突然死で知っておくべき原因
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心臓病

最も多い原因で全体の約60%を占める

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中毒

誤飲・誤食による急性中毒症状

🌪️

胃拡張・胃捻転

大型犬に多い緊急性の高い疾患


犬の突然死は飼い主にとって最も恐ろしい出来事の一つです 。カナダ・サスカチュワン大学の研究によると、犬の突然死の原因で最も多いのは心臓病で、全体の約60%を占めることが判明しています 。人間と同様に、犬においても心臓疾患が突然死の主要な要因となっているのです 。

参考)犬の突然死はなぜ起こる?急死の原因疾患と症状や異変を獣医師が…

突然死は世界保健機関(WHO)によって「瞬間死あるいは発病後24時間以内の内因死」と定義されています 。犬の場合、心臓病に続いて中毒、消化器疾患、外傷、出血死、栄養不足または脱水、気管疾患、泌尿器疾患の順で発生率が高くなっています 。

参考)犬が突然死(急死)したときに考えられる原因を獣医師が解説

突然死犬に多い心臓病の種類と症状

犬の心臓病による突然死では、僧帽弁閉鎖不全症が最も頻繁に見られる疾患です 。この病気は特に小型犬に多く、マルチーズシーズーキャバリアポメラニアン、チワワなどで発症率が高くなっています 。僧帽弁は左心房と左心室の間にある弁で、血液が一定の方向に流れるよう機能していますが、この弁が完全に閉鎖しなくなると血液の逆流が起こります 。

参考)犬の心臓病

初期段階では心雑音以外の症状は現れませんが、病気が進行すると心拡大が起こり、咳や疲労感が生じます 。さらに進行すると肺水腫を起こし、咳や呼吸困難に陥って死亡に至る可能性があります 。心臓病で見られる症状には、長く続く咳、すぐに疲れる、食欲不振、体重減少、胸水や腹水の蓄積、呼吸異常、チアノーゼ、発作やふらつきなどがあります 。

参考)犬の心臓病は早期発見が重要!気をつけたい症状や暮らしの注意点…

突然死犬における中毒と誤飲の危険性

中毒は犬の突然死の第二位の原因となっており、人間の場合と大きく異なる特徴的な要因です 。犬が中毒を起こす食べ物を与えてしまったり、犬が誤ってつまみ食いしたりすることで発症します 。誤飲や誤食によって引き起こされる急性中毒も、犬の突然死につながる重要な原因となっています 。

参考)犬の突然死|原因につながる病気や前兆となる症状などを紹介

アナフィラキシーショックも突然死の原因として注意が必要です 。アナフィラキシーとは、アレルゲンを体内に取り込むことで免疫系が過剰に刺激され、短時間のうちに全身にアレルギー反応による症状が発症する状態です 。犬のアナフィラキシーによる症状には、顔の腫れ、気道の腫れ、血圧低下などがあり、最悪の場合は命を落とす危険性があります 。

参考)犬が突然ショック死することがある? 獣医師が解説|いぬのきも…

突然死犬における胃拡張・胃捻転症候群

胃拡張胃捻転症候群は大型犬に起こりやすい疾患で、胃が空気で著しく膨張し、さらに胃がねじれてしまった状態です 。この疾患は短時間で危険な状態になるため、緊急手術が必要になる場合があります 。ジャーマンシェパード、グレート・デン、セントバーナードなど大型で胸の深い犬がなりやすいことが知られています 。

参考)「犬の胃拡張胃捻転症候群」

症状には、繰り返し吐きたそうにするが何も吐けない、多量のよだれを流す、急にお腹が膨れてくる、落ち着きがないなどがあります 。重症例では呼吸が荒くなったり、ショック状態になることもあります 。胃拡張・胃捻転は胃が膨張しねじれるだけでなく、同時に脾臓もねじれることがあり、血管や後大静脈がねじれると心臓や全身へ血が巡らなくなります 。

参考)胃拡張・胃捻転|ペット保険のFPC

突然死犬におけるフィラリア症の影響

フィラリア症も犬の突然死を引き起こす重要な疾患の一つです 。フィラリア症の末期症状では心臓機能の破綻、重度の窒息、心筋の障害による不整脈などが原因となり、犬が死亡する場合があります 。特に大静脈症候群(ベナケバ・シンドローム)と呼ばれる急性で致死的な病態では、犬が急にぐったりとする、血が混じったようなワイン色の尿が見られる、呼吸困難などの症状が現れ、緊急の処置をしないと死に至ります 。

参考)犬のフィラリア症、症状末期では命に関わる場合も。予防や治療を…

研究結果では、猫の突然死の原因として、フィラリア症と心筋症がそれぞれ約30%を占めており、共に突然死の原因の1位であることが分かっています 。犬においても同様の危険性があるため、適切な予防が重要です 。

参考)犬にも猫にも予防が肝心!フィラリア感染症

突然死犬を防ぐための予防策と早期発見

愛犬の突然死を予防するためには、日頃から健康チェックを行い、早期に異常を発見することが最も重要です 。普段から食欲や排泄物の様子を観察し、些細なことで異変を感じたらなるべく早くかかりつけ医に相談する必要があります 。定期的な健康診断を半年に1回の頻度で受けることで、目に見えない病気や病気の兆候を発見することが可能になります 。

参考)パグを含む犬に多い突然死の原因って何?愛犬との急な別れを防ぐ…

心臓病の早期発見には聴診が重要で、ほとんどの心臓病で初期から心雑音が検出されます 。心雑音は聴診器を使って検査すればすぐに分かるため、予防接種の時や検診の時など定期的に聴診を受けることが重要です 。また、安静時に1分間で40回を超える呼吸数は危険なサインとされており、日常の観察で注意深く監視する必要があります 。

参考)【獣医師監修】怖い突然死!老犬もヒト同様に心臓病・てんかんが…

定期的なワクチンの接種も感染症による突然死を防ぐために重要です 。犬の感染症の中には致死率が高いものも少なくありませんが、ワクチンを接種すれば防ぐことができます 。食後すぐに激しい運動を行ったり、一度にたくさんの食事や水を摂らせないことも胃拡張・胃捻転症候群の予防に効果的です 。