下痢しやすい犬におすすめのドッグフード
ドッグフードとの相性が悪いのか、すぐウンチがゆるゆるになる子がいます。ドッグフードを変えるとしたら、どういうフードなら下痢を回避できるんでしょうか?
以下のような基準で選ぶといいでしょう。
- 消化しやすいタンパク質を主原料としている
- 穀物や豆類などの炭水化物含有量が少ない
- プロバイオティクスやオリゴ糖などの腸内環境を整える成分が配合されている
主原料が良質なタンパク質
犬は本来肉食動物であり、タンパク質を主食としています。タンパク質は消化吸収がしやすいため、下痢しやすい犬には主原料に良質なタンパク質が使用されているフードがおすすめです。
タンパク質の種類として鶏肉や魚、ラム肉などが一般的です。鶏肉は比較的消化しやすいタンパク質ですが、アレルギーの原因となることもあります。魚はアレルギーのリスクが低く、消化しやすいタンパク質です。ラム肉はアレルギーのリスクがさらに低く、消化しやすいタンパク質です。
炭水化物含有量が少ない
犬は本来肉食動物であり、炭水化物は消化吸収が難しい食材です。炭水化物が多いフードだと消化に負担がかかり、下痢になりやすい犬もいます。
炭水化物含有量が少ないフードを選ぶ際に原材料表示の「炭水化物(粗灰分)」(%)の数値が30%未満のものを目安にしましょう。
腸内環境を整える成分が配合されている
腸内環境が乱れると、下痢や便秘などの消化器系のトラブルを引き起こしやすくなります。腸内環境を整えるプロバイオティクスやオリゴ糖などの成分が配合されているフード下痢予防に効果的です。
プロバイオティクスと腸内に存在する善玉菌のことです。オリゴ糖善玉菌のエサとなる成分です。
また、下痢の原因が食物アレルギーや食物不耐症の可能性も考えられるため、原材料表示をよく確認して、アレルギーや不耐症の原因となりそうな食材が含まれていないかどうかも確認しましょう。
下痢がひどい場合や、下痢の原因がわからない場合獣医師に相談することをおすすめします。
病院に行くべき犬の下痢と様子を見ていい下痢とは?
緊急性の高い下痢以下のいずれかに当てはまる場合です。
- 水のような下痢を頻繁に繰り返す
- 嘔吐がある
- 便に血が混ざる(血便)
- 便が黒い(黒色便)
- 食欲や元気がない
- 体重が減っている
- 3日以上下痢が続いている
これらの症状が見られる場合、脱水や脱栄養などの症状が悪化する恐れがあるため、すぐに動物病院を受診する必要があります。
様子を見ていい下痢以下のいずれかに当てはまる場合です。
- 下痢の頻度は少ない
- 便の回数は1日2~3回程度
- 血便や黒色便ではない
- 食欲や元気はある
これらの症状が見られる場合、一過性の下痢や、食事の量や内容の変更による下痢の可能性が高いため、2~3日様子を見て、改善が見られなければ動物病院を受診しましょう。
下痢の原因食べ物や水の不潔、ストレス、寄生虫、細菌やウイルスによる感染症など、さまざまです。病院を受診する際下痢の症状や、直近の食事や環境の変化などを伝えましょう。
また、下痢の症状が軽くても、子犬や高齢犬の場合、体力が低下しているため、注意が必要です。様子を見ていても改善が見られない場合早めに動物病院を受診しましょう。
下痢におすすめの消化器ケアドッグフード
じゃあ、具体的にどのドッグフードがいいんでしょうか?
- 消化しやすい原材料で作られていること
- 腸内環境を整える成分が配合されていること
これらを考えると…
具体的な商品として以下のようなものが挙げられます。
- ロイヤルカナン 消化器サポート(低脂肪)
脂肪分は消化しにくいので、低脂肪フードは下痢対策には有効なんですね。
また、下痢の原因として食物アレルギーが疑われる場合グレインフリー(穀物不使用)フードを選ぶのも一つの方法です。