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犬なりやすい病気知って愛犬の健康守る

犬なりやすい病気知って愛犬健康管理

犬種別によくある病気の知識で愛犬を守ろう
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皮膚病・外耳炎

最も多い病気で全犬種に共通して発症しやすい

❤️

心臓病・椎間板ヘルニア

犬種により発症リスクが大きく異なる遺伝性疾患

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早期発見と予防

定期検診と適切な生活環境で病気を予防

犬なりやすい病気ランキング

犬が動物病院を受診する理由で最も多い病気には一定の傾向があります。

犬に多い傷病ランキング

  1. 皮膚炎 – 25.3%の請求割合
  2. 外耳炎 – 16.1%の請求割合
  3. 胃腸炎 – 25.9%の請求割合(消化器疾患全体)
  4. 下痢
  5. 異物誤飲

皮膚炎と消化器疾患が特に多く、この二つで全体の約半数を占めています。外耳炎も多くの犬種で共通してみられる疾患で、特に垂れ耳の犬種では注意が必要です。

意外な事実として、肥満(overweight/obese)が英国の調査では5.7%と高い有病率を示しており、これは飼い主の食事管理によって予防できる疾患です。また、歯周病(periodontal disease)も12.52%と高い有病率を示しており、日常的なオーラルケアの重要性を物語っています。

犬なりやすい病気年齢別特徴

年齢によって発症しやすい病気には明確な違いがあります。

0歳(幼犬)の特徴:

幼犬期は免疫系が未発達で感染症にかかりやすく、また好奇心旺盛なため何でも口に入れてしまう行動特性があります。この時期の異物誤飲は飼い主の注意深い管理で防げる疾患です。

7歳以上(シニア犬)の特徴:

シニア犬では悪性腫瘍の発症率が高まり、実際に犬の死因の1位はがんとなっています。また、心臓疾患や白内障など加齢に伴う慢性疾患が増加します。

犬なりやすい病気犬種別リスク

犬種によって遺伝的にかかりやすい病気が大きく異なります。

小型犬種の特徴的疾患:

中型犬種の特徴的疾患:

大型犬種の特徴的疾患:

興味深い点として、MIX犬は純血種よりも病気にかかりにくいとされています。これは「雑種強勢」と呼ばれる現象で、異なる遺伝子プールから生まれることで遺伝的疾患のリスクが低下するためです。

犬なりやすい病気遺伝性疾患の実態

現在、犬の遺伝性疾患として418のメンデル遺伝病が確認されており、そのうち355疾患で遺伝的原因が特定されています。

主な遺伝性疾患の種類:

あまり知られていない事実として、レプトスピラ症という人獣共通感染症があります。大阪府では2017年に11頭の犬がレプトスピラ症に感染し、9頭が死亡する事例が発生しました。この病気は河川敷の散歩がリスク要因となることが判明しており、散歩コースの選択も病気予防に重要です。

また、近年注目されているのが犬サーコウイルス(CanineCV)という新興感染症で、胃腸炎、呼吸器症状、神経症状を引き起こし、他のウイルスとの混合感染により診断が困難になることがあります。

犬なりやすい病気予防対策

効果的な予防策には以下があります:

基本的な予防策:

  • 定期的なワクチン接種
  • フィラリア予防薬の投与
  • ノミ・ダニ予防
  • 去勢・避妊手術(生殖器系疾患の予防)

生活習慣による予防:

  • 適切な食事管理(肥満予防)
  • 定期的な運動
  • ストレスフリーな環境作り
  • 日常的な口腔ケア(歯周病予防)

特殊な予防法:

  • 短頭種の熱中症対策
  • 垂れ耳犬種の耳掃除
  • 小型犬の高所からの落下防止

意外な予防策として、定期的な爪切りも重要です。伸びすぎた爪は歩行時の負担となり、関節疾患のリスクを高める可能性があります。

犬の健康管理には、犬種特性を理解した上での個別対応が不可欠です。定期的な健康診断と日常的な観察により、多くの病気を早期発見・予防できます。愛犬の品種に特徴的な疾患を知り、適切な予防策を講じることで、健康で長生きできる環境を整えることができるでしょう。