アメリカンピットブルテリア性格特徴飼い方完全ガイド

アメリカンピットブルテリア特徴飼い方

アメリカンピットブルテリアの魅力

💪

筋骨隆々の体格

世界最強と呼ばれる筋肉質でがっしりした体型

❤️

愛情深い性格

飼い主に対して忠実で甘えん坊な一面も

🏃

豊富な運動量

1日2時間以上の散歩で健康管理が必要

アメリカンピットブルテリアは中型犬に分類され、オスの体高は約45～53cm、体重は約16～27kg、メスの体高は約43～50cm、体重は約13～22kgとなります。その最大の特徴は筋骨隆々とした力強い体格で、体長が体高よりやや長く、胸幅と肩幅があることが挙げられます。

頭部の特徴も印象的で、発達した顎、大きく広い額、噛み付いたままでも呼吸ができるよう顎より引っ込んだ鼻が特徴的です。口の周りはブルドッグに似ていますが、たれ目なためにどこか愛嬌のある表情を見せます。

被毛は短毛で厚みがあり、しっかりブラッシングすると艶や滑らかさが出て美しくなります。毛色については、ブラック、フォーン、ホワイト、ブルーホワイトなど様々なバリエーションがあり、白い部分がある場合は色の名称に「ホワイト」が入ることが一般的です。

独自情報: 興味深いことに、この犬種の体型は「ライオンのようなプロポーション」と表現されることが多く、おしりがしまっている特徴的な体型は、闘犬として育種された歴史の中で培われた機能美を表しています。

アメリカンピットブルテリアは、その見た目とは裏腹に飼い主に対して非常に忠実で愛情深い性格を持っています。賢く物覚えがよく、無駄吠えは少ない傾向にあるため、適切にしつけられれば優秀なパートナーとなります。

家族に対しては甘えん坊で、知らない人にもフレンドリーに接する個体が多く、子どもが好きで忍耐強く優しく遊んでくれる一面もあります。基本的に無駄吠えをしないため、意外と番犬には向かないという特徴もあります。

しかし、闘犬として交配された歴史があるため、その特徴が濃く出て元々気性が荒い個体や、突発的に攻撃的になることもあります。特に他犬に対して攻撃的な性格のアメリカンピットブルテリアもいるため、多頭飼いの際は相性を慎重に見極める必要があります。

独自情報: 痛みに対する耐性が高く我慢強い性格をしているため、病気やケガの発見が他の犬種より遅れる傾向があります。これは闘犬として育種された結果の特徴で、日常的な健康観察がより重要になります。

アメリカンピットブルテリアは非常に力が強く、興奮しはじめたら大人の力でも抑えるのは困難なため、幼少期から徹底した訓練としつけが欠かせません。飼い主に対する忠誠心が高いため、愛情深くトレーニングを行えば、飼い主の指示をよく聞いてルールを守ってくれるようになります。

社会性を養うことも重要で、子犬のときにさまざまな場所に連れて行き、たくさんの人や犬と交流させて十分に社会化を図る必要があります。飼育の難易度が高いため、しつけ教室や家庭犬の訓練所でプロの指導を受けることも一つの手です。

興奮しやすく、ささいなきっかけで攻撃行動を起こす可能性があるため、厳しくしつけて信頼関係を築かなければなりません。体力・咬む力・執着心が非常に強いため、万が一事故が起こった場合、相手の命に関わる結果を招く可能性があります。

独自情報: 一度くわえたものを飼い主の合図で離させる「リリース」の訓練は、この犬種にとって特に重要です。これにより拾い食いやトラブルの予防につながり、緊急時の制御が可能になります。

外出時の安全対策も重要で、リードが外れていないか確認し、首輪とハーネスの両方にリードを付けるダブルリードを使用することで、万が一の脱走を防ぐことができます。自治体によってはピットブルを特定犬種とし、条例で飼育方法に規約を設けている場合があるため、迎える前に必ず確認が必要です。

アメリカンピットブルテリアは豊富な運動量を必要とし、毎日1～2時間以上の散歩が必要です。運動不足はストレスや欲求不満のもととなり、様々な問題行動を引き起こす可能性があります。ただし、他犬との触れ合いが得意ではないため、成犬をドッグランに連れていくのは避けるべきです。

散歩が短い日は通常の90～95%に減量し、長時間運動した日は110～120%に増量するなど、運動量に応じた食事量の調整が重要です。季節による活動量変化も考慮し、夏場は10～15%減、冬場は5～10%増を目安に調整します。

食事で注意すべき食材として、チョコレート、ブドウ、レーズン、玉ねぎ、ニンニクは犬にとって毒性が強く、絶対に与えてはいけません。アボカド、マカダミアナッツ、キシリトール含有食品も中毒症状を引き起こす危険があります。

独自情報: アメリカンピットブルテリアには新鮮で品質の確かな生肉を与えても基本的に問題ありません。生の骨は柔らかく、咀嚼により歯垢除去効果も期待でき、適度なサイズなら安全に与えられます。ただし、一度解凍したものの再冷凍は避け、当日中に消費することが重要です。

アメリカンピットブルテリアは眼疾患、皮膚病、心臓病、腫瘍に注意が必要な犬種です。ブルドッグの血を引いているため、緑内障や白内障などのリスクが高く、チェリーアイと呼ばれる第三眼瞼が飛び出してしまう眼病にも注意が必要です。

皮膚病にもかかりやすく、アトピーや疥癬、亜鉛反応性皮膚炎や魚鱗癬と呼ばれる珍しい皮膚病もピットブルでは比較的多くみられます。皮膚疾患対策として、月に1回程度のシャンプーで皮膚を清潔に保つことが推奨されます。

被毛のお手入れは比較的楽で、週に1回程度のブラッシングで十分です。蒸しタオルで定期的に体を拭くと、抜け毛が取れやすくマッサージ効果もあります。

独自情報: 暑さに弱い体質のため、夏場の温度管理は特に重要です。室内飼いが基本となり、エアコンによる適切な温度管理と水分補給に注意を払う必要があります。また、拡張型心筋症や腫瘍などの重大な疾患にもなりやすいため、定期的な健康診断が欠かせません。

犬の日本獣医師会による犬の健康管理に関する詳細情報。

アメリカンケネルクラブ公認の犬種情報と飼育ガイド。